こんにちは。ジャカルタに1年も住んでいると、インフルエンザにかかったり、けがをしたり、色々病院のお世話になってきました。
新型肺炎・コロナウイルスも流行していることなので、今回はジャカルタで病院にかかって、『嘘だろ!?』と思ったことがあったので、今後ジャカルタの病院にかかる方の参考になるかな~と思い、体験談を書いてみようと思います。
しかし病気関係はセンシティブな内容なので、最終的な判断・責任は各自で撮っていただくようお願いいたします。
Contents
インドネシアのインフルエンザは重い風邪という認識
北半球でインフルエンザが流行ると、インドネシアでもインフルエンザが流行ります。
インフルエンザは本来乾燥した寒い季節にはやるのに、どうして年中高温多湿のインドネシアでも?と最初は意外でした。
ですが、ウイルス自体の感染力が強いと赤道直下のインドネシアでも北半球のインフルエンザが冬の時期は流行します。
我が家も先日、インフルエンザA型にかかってしまいましたが、病院ではインフルエンザと診断されても解熱剤・抗ヒスタミン剤で対応されました。
私は1週間ほど熱があり寝たきりになったのですが、最終的に脱水症状になって病院で点滴をしてもらいました。脱水症状の時は水を飲むと吐いてしまうので、ポカリスエットやOS-1などの電解質溶液をとるようにしましょう。
インドネシアで風邪をひいた場合にそなえて日ごろからポカリスエット粉末を用意しておくと安心です。粉末・ペットボトル入りのもの両方パパイヤに置いてあります。
タミフルは国の管理下にある
既存の一般的なインフルエンザの治療薬として処方される「タミフル」は、現存の治療薬としては最も効果が高いと考えられています。当国においては、「タミフル」は政府が一元管理することになっているため、一般市場での入手は困難な状況にあります(ただし、現在、当国政府による全国の指定病院には政府備蓄分から一定量について供給されています)。
ジャカルタ日本総領事館公式サイトより
https://www.id.emb-japan.go.jp/oshirase06_15.html
タミフルはインドネシアにはあるにはあるのですが、対鳥インフルエンザの拡大を防ぐために政府が一元管理をしており、一部の指定病院にしかおいてないようです。
インフルエンザはインドネシアではちょっと重い風邪、という認識で、特別インフルエンザだからといってタミフルとかイナビルは処方してもらえません。
そのため、インドネシアで通常はインフルエンザ用の薬は入手できないと思った方がよさそうです。
食事アドバイスをもらう
ジャカルタの病院にかかった方でよく聞くのが、食事のアドバイスを貰うことが多いということです。
テング熱にかかったら『ビスケットを食べなさい、早く治るから』
やけどをしたら『卵の白身をたくさん食べなさい、早く治るから』
う~ん、もしかしたら効くのかもしれませんが、こういう迷信?めいたアドバイスを病院の先生から言われるとなんだかガッカリしてしまいます。
インドネシアで腹痛になる…どうしたらいいの?
ジャカルタで生活していると、生活用水、生野菜、数時間おきの手洗い、全て気を遣っているはずなのにどうしても体調不良になります。空気感染ではないかと勝手に思っているのですが、どんなにがんばっても体調不良になってしまう人はいます。
げっぷ・おなかの膨満感を感じたら結構ヤバいの来る
私の場合ですが、げっぷやおなかのハリを感じた後は嘔吐・下痢がきます。吐きすぎて緑色の胆汁まで出てきました。
病院の先生曰く、おなかの中にバクテリアがいて、ガスが発生して、胃や腸をおすので、下痢や嘔吐という症状になるということでした。
なので、ちょっとおなかの調子悪いな~と思ったら早めに病院へ行って抗生物質(バクテリアをやっつける)を貰ってきた方が後のことを考えると得策だ、というのが自分の体験です。
個人で出来る対策はとにかくうがい・手洗い・マスク

- トラックアンギン(漢方、葛根湯のように風邪のひき始めに飲んでおくと効果があるような気がする、現地の薬。ミントが効いててスッキリしたのどごし)
- ビオレ泡ハンドソープ。泡で出てくるハンドソープで、子供の手を洗ってあげる時にも便利。
- 外出先で役立つ、除菌ジェル。日本で言う手ぴかじぇるのようなもの
- ポカリスエット。脱水時に大活躍
これらすべてインドネシアの現地で手に入ります。パパイヤ等の日本系スーパーでも現地系スーパーでも置いてあるので、マスクと合わせて風邪・インフルエンザ対策に役立てましょう。
大気汚染による影響・肺も危ないけど、目も危ない
先輩駐在員曰く、ジャカルタの大気汚染でヤバいのは、実は目で、粘膜がむき出しなので目にダメージがいってるそうです。
確かにものもらいになるひとが結構多いな、とおもいました。特にお子さんでジャカルタ駐在の間ずっとものもらいが悪化する一方だったという先輩駐在員のお子さんも。日本に戻ったら治ったそうです。
焼け石に水だけどジャカルタの大気汚染対策の記事はこちら
ジャカルタの外科・医療事情
数か月前、熱湯がかかってしまいやけどをしました。渋滞もあるので急いで24時間営業の日本語対応クリニックに行ったのですが、ガーゼを貼ってサージカルテープで巻かれて終わりました。
『毎日ガーゼを取り換えるので毎日病院へ来てください』
え?これで大丈夫…?やけどと言えば湿潤治療と思っていたので、毎日ガーゼを取り換えたら治りかけの細胞まで一緒に剥がれてしまうのでは?不安に思って次にSOSチプテへ行きました。
そうしたら皮膚科の先生に、『このやけどは広範囲なので、きちんと治療しないと皮膚が癒着して治った後も後遺症が残る可能性があります。皮膚科ではなく、形成外科の先生にみてもらわないといけません、外科医師がいるのはプルタミナとポンドックインダー病院なので、いまからポンドックインダー病院の予約を取ります。』と言われました。そして今は綺麗に治ったのですが、最初の病院に通い続けなくて良かったです。
もしかしたらガーゼで治療する方法も世界的に観たら一般的なのかもしれませんが、ジャカルタは医療事情が日本と違い過ぎてびっくりするかもしれません。四十肩で病院にいったら手術して腱を切ると言われた方や、盲腸の手術をしたら、きちんと衛生管理をしていなかったので手術あとが膿んで結局日本で再手術をした、というような話も聞きました。
なにか違和感を感じたら、すぐに違う病院でも見てもらった方が良いと思います。
やけどをしてしまって…という話をしたら、ジャカルタ在住の方の多くにおすすめしてもらったのがSiloam病院でした。こちらは湿潤治療用のテープも用意してあり、わりと日本に近い医療が受けられると教えていただきました。参考までに。
MRCCC Siloam hospitals 詳細情報
公式サイト:siloamhospitals.com
電話番号:(021) 1500181
24時間営業(同じビルにJ-Clinicも入っていますが営業時間は短いです)
住所:Jl. Garnisun No.Dalam, RT.5/RW.4, Karet Semanggi, Kecamatan Setiabudi, Kota Jakarta Selatan, Daerah Khusus Ibukota Jakarta 12930
ジャカルタの医療事情など・まとめ
不安をあおるような記事を書いて申し訳ないのですが、何事も健康には変えられないので、体調不良が続く、病気がちだ、体に合わないなと思ったら、日本の病院でみてもらったりしたほうがいいかもしれません。