インドネシアの物価は年々上がっています。インドネシアに限らず、世界はインフレに向かっていて、日本もインドネシアも、デフレになったことはありません。
中学の時にインフレとデフレについて習ったと思うのですが、月ベース、年ベースではデフレになることはありますが、大きな目で見るとずっとインフレです。
インフレが続いていることをもっと義務教育で教えるべきだし、デフレについて教える意味はあったのだろうかと個人的に疑問に思います。
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インドネシアの物価上昇率:平均は9.89%
インドネシアの物価上昇のピークは1990年代の80%でした。日本の高度経済成長期でさえ、インフレ率は25%だったので、驚異的な数字です。
80%ということは1億円貯金していたお金が2000万円に減ったようなもので、80%のインフレが今日本で起きたら、貯金だけで生活している世代はかなり厳しいですね。
1997年からのインフレ率を平均すると9.89%ですが、最近のインフレ率は穏やかになってきています。
インドネシア中央統計庁(BPS)によると、ラマダン前のタイミングの5月はインフレ率が前年同月比3.32%、2019年4月単月では2.83%だったので、久しぶりに3%の大台に乗りました。
https://tradingeconomics.com/indonesia/infulation-cpi
ジャカルタの物価上昇率(インフレ)は意外と緩やか?!
都市別では82主要都市のうち、前月比のインフレ率が最も高かったのは東部マルク州のトゥアル(2.91%)で、魚類および航空輸送の価格上昇が要因。首都ジャカルタは0.59%の上昇だった。
JETRO『5月のインフレ率は前年比3%台に上昇、ラマダンの食材価格高騰が影響』
https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/07/edbca4fea9d48533.html
都市部と周辺のインフレも平均化されていますが、ジャカルタの物価上昇率はほかの都市に比べると緩やかでした。
ジャカルタはそもそもの値段が地方よりも高いので、体感インフレが高い傾向にあるのかもしれません。
インフレの例を紹介。部門が一番高いのか?
駐在の帯同家族としてインドネシアで生活していると一番身近に感じるのは、食品の値上げ率ではないでしょうか。先ほどのインドネシア中央統計庁(BPS)の5月ベースのデータでも、一番高かった部門(人件費は含まず)は食品部門で、全体のインフレ率を引き上げていました。
物価のベンチマークSTARBUCKSの例

今月(2019年7月)STARBUCKSに行ったところ、モーニングコンボのスリカヤデニッシュ&コーヒーのセットが32,000RPから、37,000RPに値上げされていました。
その他のメニューもそれぞれ5,000RPづつ上がって、スコーン&コーヒーセットは36,000RP→41,000Rpとなっていました。
半年~一年に1度、STARBUCKSはこのような値上げを行っています。
年ベースの物価上昇率は10%以上ということになります。
East Bali Cashewのスナックも値上げ

先日紹介したこちらの美味しいシリアル、イーストバリカシューズのスナックも2018年は80gのパック(右側)が27,000RPで購入できましたが、2019年になってから30,000RPになって、およそ3,000RPの値上げがされていました。(底値はスーパーによりますが、私の言っているお店は上記のような値上がりでした。)

人件費も値上がり!マッサージ店の料金

こちらは、家族で良くいくRAKUDAマッサージの回数券です。当初に比べると3回も値上げがされています。
- 2,262,000RP(来る前だったので不明。おそらく最初)
- 2,362,000RP(2018年10月ごろ)
- 2,520,000RP(2019年7月ごろ)
最初と比べると2,000円程の値上がりになっていました。
来年もきっと値上がりしていると思うので、今のうちに何枚か買っておきます!
日本とインドネシアの物価上昇率(インフレ)を比較
さて、ここで日本のインフレ率を見てみましょう。
高度経済成長期には25%という数字を記録していましたが日本のインフレ率って現在どれくらいか、ご存知ですか?
2019年の4月は0.5%、1958年からの平均インフレ率は2.98%です。2018年だと、0.98%でした。
先進国(アメリカ・カナダ・ユーロ圏・オーストラリア・イギリス)の中でも日本は著しくインフレ率が低いため、先進国に行くと物価高!と思うのですが、日本が置いてけぼりになっているだけなのです。
今後この格差はどんどん広がっていったら、何年後かにはインドネシアにも抜かれているでしょう。
これが、海外に住んでから私が日本の未来について不安に思っていることの一つです。
経済発展とともに日本のインフレが正常に進むよう願っています。