ジャカルタのおしゃれなレストランばかりブログに上げていると、もしかしてジャカルタってとってもお洒落で住みやすくて素敵なところ?と思う人もいるかもしれないので、今回はインドネシアの汚い部分にスポットを当ててゴミ問題について考えてみようと思います。
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インドネシアのゴミ問題。どんな問題があるの?
最近インドネシアの脱プラ製品化が一気に進んでいる感じがあります。
3年にわたって海洋ゴミを調査してきたオーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)は、全世界のプラスチックの生産量は10年ごとに倍増している、というデータも出しています。
世界中の人口は増え続けているので、当たり前と言えば当たり前ですが、、、このまま対策をしないままでは、世界中の海がゴミだらけになってしまいます!
インドネシアのとある川です。ゴミが浮きすぎて、水面を見ることが出来ません。このcitarum川は特にひどいですが、インドネシアの川は何かしらゴミが浮いていて、排水を詰まらせて洪水の原因にもなっています。
現大統領のジョコヴィがジャカルタ市長だったころ、年に何回か主要河川のゴミを攫って大分良くなっているそうですが、それでもジャカルタの川って汚いな…と思います。
インドネシアは、プラごみの排出量が世界第2位となったこともあり、2019年の3月下旬にはジャカルタ湾から100トンを超えるプラスチックごみが回収されたそう。
バリ島を始めとした島周辺に漂う海洋ゴミが流れてついて、残念ながら泳ぎたくなるような海ではなくなってしまいました。
さらに、インドネシアではごみを埋め立てて処理していますが、2005年にはその埋め立てたごみの山が崩壊し、近くにあった村にゴミの雪崩が起きて村民が140人以上無くなるという悲しい出来事もありました。
インドネシアにいて感じる、プラごみ削減のための政策

最近インドネシアの脱プラ製品化が一気に進んでいる感じがあります。
- インドネシアでは2008年に廃棄物管理法が制定され、ごみの分別や3R(削減、再使用、リサイクル)の意識向上に努めるようになりました。
- ゴミをマネジメントするための民間企業<http://waste4change.com/>では、ゴミを回収したり、回収したゴミの仕分けを行って生ゴミは堆肥化し、プラスチックゴミはリサイクルするという事業を行っています。
- スーパーのレジ袋は有料化されています。
- ストローが紙製のものになっています。(バリのレストランは全て)
- キャッサバで作ったエコなレジ袋があります。
キャッサバを使ったゴミ袋とは?

国連によれば、2018年7月時点で127カ国でプラ製レジ袋の使用に何らかの法規制があり、83カ国が無料配布を禁じています。インドネシアはその83か国のうちのひとつで、レジ袋はすべて有料です。
さらにタピオカの原料でもあるキャッサバで出来た、半透明のゴムっぽいモチモチとした肌触りのレジ袋があり、こちらも最近見かけるようになりました。
バリのエコテクノロジー企業「アバニ(Avani)」が開発したそうで、
- 人間や動物が口にしても身体に無害。
- 90日以内には土に還り肥料になる。
- 80度以上のお湯にいれると溶けてなくなる。
という、とても環境にやさしいうえ、プラバッグのように使える完璧な袋なのです。
とはいえ、世界中のレジ袋をこのキャッサババッグにしたら、キャッサバが足りないですよね。
カリマンタン島のパームオイル畑のように、行き過ぎた生産は環境問題がまた起きると思うので、エコバックとの併用が効果的だと思います。
レジ袋廃止の影響力は?
レジ袋や、ストローの紙化など、日々私たちが出来る対策に対して、どれくらいのインパクトがあるのでしょうか。
日本の場合ですが、レジ袋はプラごみ全体の2%程度とみられています。海岸の漂着ごみでも、16年に環境省が国内10地点で内訳を調べたら、プラごみのうちレジ袋を含むポリ袋は容積比で0.3%だけ。ストローやフォークなどの食器類もわずか0.5%でした。
ゴミ袋かぶせるプラ袋の代用として、新聞紙を代わりに利用するのがお勧めです。作り方を紹介している動画があったので紹介します。
海洋ゴミを減らす方法は?
どんな種類のゴミが海洋プラごみに多いの?と、見てみると、比率が高いのは漁網やロープ(26.2%)、発泡スチロールブイ(14.9%)などの産業用品だそうです。
生活関連では飲料用ボトルが目立っており12.7%を占めました。

ということで、プラごみ削減に気を配るのであれば、ペットボトル飲料の購入をやめ、外食の際もディスポータブルの食器を使うのではなく、繰り返し使える食器やマイボトルを持参するるというのも一案です。
プラスチック製品自体を減らすことは難しい。
プラスチップゴミを減らすため、プラ製品に対してインセンティブを設定する場合、政治的な課題に直面します。
インドネシアはプラ製品の輸入に対して関税をかけるという政策をとろうとしていましたが、プラ製品の協会から猛反対をうけ保留になりました。
オーストラリアでも同様に、飲料品の容器を再利用するための法令が通ったのは、たったの1州だけでした。
プラスティック製品をなくすことで既存の企業が不利益を被ることが多いため、現状は難航しています。
でも、私たちがゴミを捨てないということは、ずっと簡単です。
海から離れた場所でごみを捨てたとしても、8割のゴミが川の流れに乗って海れ流れ着いてしまうそうです。
私も毎日の生活で心がけようと思いました!