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インドネシアのニュース

インドネシアの遷都候補、カリマンタン島はどんな場所?

先月の4月29 日に国家開発企画庁(バペナ)のバンバン長官がインドネシアの首都をジャカルタからどこかに遷都という方針を決めたことが明らかになりました。

インドネシアの首都移転。ジャカルタの次はいったいどこへ?!

このニュースがインドネシア国内はもちろん世界でも話題に上がりました。どのような首都移転の計画があるのか、移転先の場所はどうなるのかを調べてみました。

候補地は現在5つ!有力候補は…

首都機能を置く場所について

  1. 引き続きジャカルタとするが、大統領宮殿と独立記念塔(モナス)周辺に行政機関を集約する
  2. ジャカルタから半径約50~70 キロメートル圏の郊外とする
  3. ジャワ島外とする

の三つの案が閣議で出されましたが、3つ目の『ジャワ島外とする』案が採られたようです。

インドネシア科学技術院のヘリー上級研究員によると、現在の候補地はの5州です。

  1. 中カリマンタン
  2. 南カリマンタン
  3. 東カリマンタン
  4. 西スラウェシ
  5. 南スラウェシ

しかし、スラウェシは去年地震による津波で大きな被害を受けました。ということで実質的な移転先候補はカリマンタン島になっています。それもあり、スカルノ初代大統領が遷都のために設立した中カリマンタン州の州都パランカラヤが有力候補に挙がっています。

カリマンタン島について

カリマンタン島についてどういう場所なのかを紹介しようと思います。
まず、ジャワ島の北にあるカリマンタン島は大きな島ですが、実はインドネシアだけの領土ではないのです。インドネシアとマレーシアとブルネイ・ダルサラーム国が国土を有しています。
マレーシアからは、ボルネオ島と呼ばれています。
カリマンタン島はインドネシアの持っている諸島の中では地震が少地震の少ないエリアですが、このように他の国との国境があることと、ジャワ島を中心とした文化だったこと、等々の理由で今まで首都がおかれていませんでした。

カリマンタン島はオランウータンの生息地、パームオイルの生産地

ジャングルエリアはオラウータンの生息地です。しかし、現在ジャングルがパームオイルの生産のために拓かれて生息数が減っています。
さらに、パームオイルの農園開発のために土地を追われた住民問題や、ヤシから自然に流れ出る油が霧になって空気や川の水を濁しているなど、ジャカルタに負けずの環境問題がありそうです。

そのため、ヘリー氏は「パランカラヤは地震が少ないが、洪水や森林火災などの懸念は残る」と話しています。

パランカラヤについて

1957年5月23日~初代大統領のスカルノが、新設した州の州都として機能するように街の建設を開始しました。当初はジャカルタに代わるインドネシアの首都として、その機能を移転させる計画だったので、大インドネシアを象徴する建物が多く建てられています。

公用語はインドネシア語ですが、その他の場所ではダヤク語がつかわれています。「パランカラヤ」はダヤク語で、「広大な聖地」という意味だそうです。

その他の候補地、バリクパパンについて

バリクパパンは、インドネシアのカリマンタン島東側にある港湾都市です。

第二次世界大戦の戦地として名前を知っている人もいるかと思います。

都市としてのバリクパパンはどうだろう?

バリクパパンはカリマンタン島の中のジャングルではないエリアのため、オランウータンの生息地を脅かすことなく、森林火災の心配もなく開発できるエリアです。しかし、土地の8割以上が丘のため、平地の確保が出来ない、その上浸食されやすい土地なので、街を作るとしたらその地盤をならすための切土盛土をする必要があり、技術力やコスト、時間が必要になってくるでしょう。

場所は現在一部ですがリゾート地の様に開発されており、静かできれいな場所です。ただ、ジャワ島から離れているのと、あまり人気のエリアではないのでカルフールなどのショッピングモールの中の物価がめちゃめちゃ高くて何も買えなかった…とバリクパパンで10年働いていたインドネシア人のローカルスタッフは言っていました。(ショッピングモール自体は当時3つほどあったそう)

まとめ、感想

インドネシアの経済は、国内総生産(GDP)の6割近くがジャワ島に集中しています。これを、首都をジャワ島外に移転することでさらなる発展を促す狙いがあるようです。

ということで、カリマンタン島について調べてみました。初代スカルノ大統領の時代から首都移転計画は練られていたのですね。
ユスフ・カラ副大統領は(西スラウェシ州)マムジュ県を提案しているそうで、まだ移転先も予算の選出方法も決まっていないようです。

バペナスは、首都を移転する際に必要な費用は323 兆~466 兆ルピア(約2兆5,430 億~3兆6,689 億円)と試算しているようです。

ジャカルタに駐在させていただいている身としては、日系企業を始めとした外資系の企業にも首都移転費用のためにお金の要求があるのではないかと、それが一番心配です。

 

ABOUT ME
tonaritori
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2018年9月~仕事の都合で家族4人でジャカルタで楽しく暮らしています。愛用のカメラはNIKONのD3400です。 趣味は漫画を読むこと、絵を描くこと、筋トレをすること、料理をすること、食べること、ブログを書くこと。 TripPartner(https://trip-partner.jp/ )でも記事を書かせていただきました。 コーヒーが大好きなので、インドネシアでいろんなコーヒーを飲むことが出来るのが本当にうれしいです。