海外生活って、意外とお金がかかる…もらえるお金は多くなるけど、奥さんが働いていたのに駐妻になった場合は収入減が減るから逆に損!ってことありませんか?
日本食レストランは高いし、日本に居たら無償化される保育園の補助もなくなるし…、海外駐在が終了した時に気になるお金の移動・為替コストもある…。だけど出来れば貯金がしたい!そう思っている駐在前の奥様が出来る、日本で済ませておくべき節約のための準備をまとめました。
ご主人の赴任が決まってから、ご家族が帯同するまで数カ月の期間があると思います。(ビザの関係で)是非済ませておいて、海外生活をお得に過ごしましょう!
Contents
節約のために、日本で準備するべきこと4つ
主人の2回の転勤をへて、赴任前にやっておいたらお得だった事を4つご紹介します。
- 外貨に強い銀行の開設
- クレジットカード
- 携帯電話・スマートフォンの電話番号維持
- マイナンバーカード.
以下、一つ一つ説明していきます。
さらに、あまり当てはまる方はいないと思いますが、奥様とお子さんが海外より日本に生活の拠点を置いている場合は
- 児童手当(お子様のいる家庭のみ)
を受け取ることもできます!
駐在前の準備①外貨に強い銀行を開設
まず、銀行について。外貨に強い銀行での開設がお勧めです。お勧めする理由は二つあります。
海外居住者でも口座の保持が可能
基本的に日本の銀行は日本の居住者向け口座しか取り扱ってくれません。そのため、メガバンクの口座は海外に移住するというと口座の停止をさせられます。
そのため、銀行口座の住所を実家に置いたままにしていたり、なにも手続きをしないまま出国されることがほとんどだと思います。
ですが、例えばソニー銀行は、海外留学や転勤する人も引き続きソニー銀行口座を利用することが出来ます。ただ、海外に住民票を移してしまってからでは銀行口座の開設はできないので、赴任前に外貨送金用の銀行口座を作ることをお勧めします。
外貨を一度に日本円にもどさなくてもいい
駐在されている方の現地給与は外貨建てとおもいますが、現地の通貨を使い切る人はなかなかいないと思います。
日本に帰る時は現地の銀行口座も閉鎖させると思います。(維持・管理費がかかるので)
その時に余ったお金を日本にどうやって持って帰るのか?ということが問題になってきます。
以下の方法が考えられます。
- 現金を持ち帰る
- 円建て送金をして日本の円口座で受け取る
- 外貨建て送金をして日本の外貨口座で受け取る
①は、大金は危ないのでやめましょう。
②は円に変換するコストがかかります。
対1ドルあたり、基準為替コストは15銭です。
10,000ドル送金した場合1,500ドルかかります。今のレートだと16万5000円。
これは米ドルの場合なので、マイナー通貨になればもっと高くなります。
すぐに必要なお金でなければ③外貨建て送金をして日本の外貨口座で受け取るがおススメです。
理由は以下の通り。
- 外貨のほうが定期預金の金利が高い。(日本の100倍以上)
- 帰任時に円が安ければ、一旦外貨口座に送金し円が強くなった時に円転できる。
- もし将来その通貨が使える外国に旅行したときは、海外のatmから貯金しておいた外貨を為替手数料なしで引き出せる。ドルの貯金をそのままドルで下ろすんだから、そらそうですよね。
ソニー銀行かSBI銀行がお勧め。
我が家が使ってみて良かった、ソニー銀行かSBIがお勧めです。
ソニー銀行のの良かった点は下記の通り。
- 受け取り可能な通貨は11通貨
- 被仕向け送金手数料(受け取り側手数料)は0円。金額・回数制限なし
- 円に戻す時の為替手数料もメガバンクよりずっと安い
- 外貨を海外ATMで引き出せること
実際にオーストラリアのANZから送金した時は、かかったお金はANZ側の送金手数料25AUSだけでした。(2,000円くらい)
また、もし外国株投資をされている方で、米ドルで給与をもらうのであればSBI銀行もおすすめです。外貨口座の米ドルはSBI証券でそのまま外国株購入に使えるので、銀行間の移動がなくそのまま投資に使えるからです。
インターネットバンキングの開設も忘れずに!
入金や取引をしていない銀行口座があると、一定期間(銀行による。5年~10年)過ぎた時点で自動的に口座の凍結をされてしまいます。
またその銀行を使うには、別の口座を作って資金の移動をしなければならずとても面倒な手続きが必要になります。
海外生活をしているとついつい使っていない口座の管理を忘れがちになるので、インターネットバンキングを利用して口座の管理を行いましょう。
駐在前の準備②有利なクレジットカードを作ろう
駐在される国によって有利なカードが異なると思うのですが、クレジットカードは保険が付いていたり、マイルがたまったり、割引があったり、現地通貨が無い時に現金を引き出せたり…とにかく大活躍!駐在前に是非作っておくことをお勧めします。
ジャカルタに行くならJCBカードを作ろう
ジャカルタにいると日本人が多い場所はレストラン、スーパーでJCBカードがあると割引をしてくれます。
PAPAYAフレッシュギャラリーは五飛びの日(5,10,15、、、5の倍数の日)にJCBで買い物をすると5%オフ。
油揚げや豆腐、生食用のたまご、納豆といった日本の食材が調達できる貴重なスーパーなので是非活用してみてください。
先日スディルマンのインドネシア料理レストランでもJCBで会計をしたら勝手に割り引いてくれていてちょっとお得な気持ちになりました。
VISAやMASTERでこういった割引は今のところ見たことがありません。

駐在前の準備③格安キャリアにしよう
海外に移住前に携帯電話を解約される方もいるかと思います
ですが携帯電話を解約することで下記のデメリットが!
- 今まで使用していた電話番号が保持できない。
- 引っ越し前にガス会社に電話したり、水道会社に電話したり、最後のギリギリまで電話を使うことが多い。
- 一時帰国した時に使える携帯電話がないのでSIMをレンタルしないといけない
この問題を解決するため、我が家は格安スマホに乗り換えました。
大手では『電話番号保存サービス』がありますが、格安キャリアと比べるとどれくらいお得になるのか?うちの場合主人がD社(大手キャリア)の通信サービスを使って、私はQ社(格安キャリア)の通信サービスを使っているので比べてみます。
大手キャリアの場合
2年縛りと解約月が日割りにならないのがネック。
急に海外赴任が決まったため、携帯電話を一番安いプランに変更しました。
D社に問い合わせをすると、電話番号維持のみなら毎月500円。ただしインターネットも電話もできないので帰国の時は別に日本での通信のためsimカードを買っています。
2年縛の解約をしなければいけないので、解約手数料と分割払いにしていた携帯電話代、あわせて3万円を一括払いしました。
そのうえ2月4日に解約したのに、月額料金は日割にならず2月分の通信費は全部(8000円程)かかりました。
4日しかつかっていないのに8000円。2月は一日2000円の通信費。高…!
格安キャリアの場合
いつでも乗り換えできて、維持費が安い。
赴任に当たってQ社は一年以上使っていたので別の携帯に乗り換えることにしました
(格安キャリアは一年未満で乗り換えると違約金が発生しますが、それ以降はいつでも解約できます。)
L社でちょうど半年間月額300円キャンペーンがやっていたのでL社に決定。
Q社に電話をしたら、乗り換えの際に損をしないアドバイスまでしてくれて、最後の月は日割りで請求してくれました。
電話で乗り換えも新規契約も済ませられました。
一番安いプランでそのままにしてありますが、使わなかったデータ残量を持ち越せるし日本に帰ったときはsimを購入することなくそのまま使えます。
駐在前の準備④マイナンバーカード
もしこの記事を読んでいるあなたが、マイナンバーカードをまだ作っていないのなら、どうかそのまま通知カードを持ったままにしておいてください。
マイナンバーカードを作ってから海外へ行くと海外に住民票を移した時点でそのカードは失効となってしまいます。
そのため日本に帰ってきてから再発行の手続きをしなければいけないので、証明写真の取り直しと再発行手数料が再度必要になります。
このシステムを知ったとき、せっかく作ったのになんやねん!と思いました。
日本の住民票システムって凄く不便だなぁと思います。
駐在前の準備⑤児童手当(お子様がいる方向け)
母親、子供の住民票をそのまま日本に残しておけば児童手当はそのまま受け取れます。
海外の学校の休みは結構長いので、子供の休みに合わせて一年の3分の一は日本に戻ってるよ!というご家族も。
児童手当を受け取るには毎年6月に現況届を提出しなければいけません。
代理人申請は受け付けておらず本人の提出限定です。
しかし10月までに提出すれば、提出が遅れた期間の分もさかのぼって支給されます。
つまり、6月~10月の間に日本に戻って生活している予定があるご家族なら、海外にいても児童手当をもらい続けることが可能です。
子供の住民票が海外にある場合はどうなるの?
以前住んでいた東京23区のとある区役所へ、海外在住でも児童手当を受け取るにはどうすればよいのか下記の回答をいただきました。
児童手当を受給するためには、お子さまが国内に居住している必要があります。お父様かお母様どちらかの住民票が日本にあっても、お子さまが海外に住んでおり日本に住民票がない場合は、そのお子さまの分の児童手当は原則として支給されません。
ただし、お子さまが留学を理由に海外に住んでいて、以下の要件を満たしている場合は、例外として、お子さまの分の児童手当を受給することができます。
<お父様かお母様どちらかの住民票が日本にあった上で海外居住
のお子さまの児童手当を受給できる要件(以下の全てを満たすとき
①お子さまが日本国内に住所を有しなくなった日の前日までに
日本国内に継続して3年を超えて住所を有していたこと。
②お子さまが教育を受けることを目的として海外に居住し、
父母(未成年後見人がいる場合はその未成年後見人)と
同居していないこと。
③お子さまが日本国内に住所を有しなくなった日から
3年以内であること。
※その他、短期間留学していて日本に帰国し、再び3年以内に
留学する場合などは、上記①の要件を満たしていなくても、手当を受け取れる場合があります。
もし住民票を日本国内に置くことが出来る環境であれば、日本に家族の住民票を置くか、置かないかを検討してみてはいかがでしょうか。
ただ、海外転勤もあるような大きな会社は監査のため海外への『転出届』を提出しないといけないところがほとんどだと思いますのであまり現実的ではありませんね。
海外駐在前にしておきたい準備のまとめと注意点
海外駐在は急に決まることが多いと思うので、お勤め先の会社が海外駐在のある会社なら出来ることから早めに手を打っておくことをお勧めします。
カードや銀行の開設は審査があるので一か月ほど余裕を見て手続きをした方が良いでしょう。旦那さんが先に出発されてから、ビザが下りるまでの間に奥様が上記の手続きをしても大丈夫です。
ただ、奥様が銀行を開設された場合、旦那様名義の口座から奥様名義の口座への送金は家族間であっても贈与税がかかるのでご注意ください。(110万円以上のお金の送金をする場合)
また、投資をされていた方は日本国内に住民票がないと株の取り引きができなくなることにもご注意ください。
https://jakartaexpatwife.com/2019/07/26/%e6%b5%b7%e5%a4%96%e9%a7%90%e5%9c%a8%e5%89%8d%e3%81%ab%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%81%a7%e3%82%84%e3%81%a3%e3%81%a6%e3%81%8a%e3%81%8d%e3%81%9f%e3%81%84%e3%81%93%e3%81%a8%e3%80%81%e6%99%82%e7%b3%bb%e3%81%a7/
