ジャカルタに住む方の悩みが害虫ではないでしょうか。我が家もジャカルタに着て最初の2か月は害虫駆除に悩まされました。
夜起きるとなんだか痒い。足とか結構刺されてる。ダニ。
外向きのドアの隙間から入ってくる、アリ。
一時帰国から帰ってきて掃除をしたら発見した、ゴキブリ。
それに加えて、朝起きるとベッドに謎のシミができていることがありました。
ということで今回はジャカルタの害虫駆除と、予防法についてです。
最初は虫との戦いが書いてあるだけなので、予防法だけ読みたい方は目次から飛んで読み飛ばしてください。
(ヤモリも時々見かけるけど、筆者は気にならないのでしかとしています。駆除方法は分かりません。)
Contents
害虫との戦いの歴史。ベッドに黒いシミを見つけたら要注意!それ、害虫の仕業です…
ジャカルタに引っ越してきて、初めて住んだ家は新築のアパートメントで、前にだれも住んでいない状態でした。
なので、家具も新調されたもので、すべて見たところはとてもきれいでした。
しかし、ある朝起きるとベッドに黒いような、妙なシミができていました。
その時の写真です。よくみてみると、何かの糞のような、塊もあります。
メイドさんにこんなシミがあったんだけど、何かわかる?と聞きましたが、
見たことないから、分かりません。と言われました。
そしてもう一つ奇妙なことに、そのシミができた日は一緒に寝ていた娘が必ず夜泣いて起きました。
娘は私が一緒に寝ていれば夜泣きはしないのに、変だなーと思いました。
不気味なので一応病院へ連れて行ったものの、抗ヒスタミン薬をくれただけで、原因はわかりませんでした。
ジャカルタ歴の長い先輩駐妻さんや、教えてgooで聞いてみた
どうしたらいいのかわからず、写真を添付して「教えてgoo」で聞いてみたら、『クモの糞じゃない?』
と言われました。
そうかー真上に照明があるから其処からクモがうんこしたのかー。
クモなら別に良いかー。
腫れているのも学校で刺されたのが遅れて反応が出たのかもな。
そう思って一か月過ごしました。
しかし、相変わらず週に一回くらい蚊ではありえないくらい腫れる何かに刺されている娘。
またまた奇妙なことに、夜中に娘がベッドを指して「虫ちゃん、虫ちゃん」といったんです。
でも、私が見たときにはもういなくて…
ジャカルタ駐在2度目の先輩駐妻さんにも聞いてみましたが、こういうのは初めて見たのでわからない。と。
主人は「何か見間違えたんじゃない?知ってる言葉を言いたいだけかもよ」と楽観的でした。
ジャカルタで出会った不気味な害虫の正体が判明!
不気味な現象に悩まされること数週間、ついに正体がわかりました。
ベッドのカバーをかけ替えていたメイドさんが虫を捕まえてくれました。
こちらがその虫を取ったときの写真。
詳しい人に聞いたらサシガメという、吸血カメムシでした。

一般のカメムシ類とは異なり肉食性である。多くの種は捕食性で、主として昆虫などの小型無脊椎動物を捕らえるが、ヒトを含む脊椎動物に対する吸血性を発達させたものがあり、昆虫食の種でも捕らえたり触れたりしたときなどに偶発的にヒトを刺すこともある。ヒトなどから吸血する種の一部は感染症の媒介者ともなり、シャーガス病の原因となる。トリパノゾーマを媒介するブラジルサシガメなどの Triatoma 属の種が有名である。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%B7%E3%82%AC%E3%83%A1 wikipedia サシガメの項目 2019/08/06 13:00現在の記事より
蜂に刺されるのと同じくらい痛く、シャーガス病という疫病をもたらす虫と書いてありました。
シャーガス病はすぐに症状が現れず、数十年後に症状が出るそうですがそれまで当人も感染していることに気が付かない。
症状としては脳髄炎症、リンパや筋肉、肝臓の炎症など…
サシガメが血を吸った前後に糞をし、それが傷口から体内に入ると感染するそうです。
糞らしきものはベッドシーツの方についていたので、大丈夫だとは思うのですが娘はこのシャーガス病に感染している可能性があったということです…。
日本に帰ったら病院で要検査です。
娘が夜中に泣いて起きていたのは、たぶん、この虫に刺されていたかったからだろうと…
どうして早く気が付いてあげなかったのか、娘が『虫ちゃん』って言っていたことをどうして信じてあげなかったのか、凄く申し訳ない気持ちになりました。
サシガメの駆除
その後ハウスエージェント経由でペストコントロールをお願いして、エンジニアが来てくれたんですが、
ほ…
ホウレンソウ!!!!!
『虫が出たから駆除に行ってね』っていう情報だけ、エンジニアに伝わっていたようです。
新築だからベッド等の家具は綺麗だろうと思っていたのに、その家具についていたのか、
搬入の際に入り込んだのかわかりませんが、こんな危険な虫が海外駐在員向けのマンションの家の中にいるなんてとてもショックでした。
怒りつつエージェントに電話したら、平謝りされて、ハイドロクリーニングというものを頼んでくれました。
ハイドロクリーニングが来た
ハイドロクリーニングとは、ベッドを高圧洗浄機で水洗いしてくれるインドネシアのサービスです。
ベッドだけではなく、ソファーなどもやってくれます。
スーツケースを引いたお兄さんがやってきて、粉をべっどにふりかけて掃除してくれます。
マットレスの奥の方までこれなら洗浄できる、かも。ということで来てくれました。

掃除をしてくれるお兄さん。

この機械の中に水が入ってて、キレイにした後この機械の中に溜まっていきます。
掃除が終わった後見せてくれたんですが、灰色になってて汚かったです。
まだ一か月しか使ってないのに恐ろしい。
泡になって浮いているのがダニとかそういうものだから、3か月に一度くらい定期的に掃除した方が良いよと言われ、掃除のお兄さんは去っていきました。
こちらがハイドロクリーンのサイト。興味がある方はどうぞ。
というわけで、トムキャット、火蟻やダニ以外にもサシガメという恐ろしい害虫がいるので、
もし怪しいシミをベッドで見かけたら要注意です!!!
では、続いてサシガメ以外の害虫対策についてご紹介します。
ジャカルタの気候は虫が発生しやすく、ちょっと気を抜くとすぐに虫が湧いてきます。先輩駐在員の方に教えていただいた方法をまとめてみました。
ジャカルタの具体的な害虫対策①ダニ対策

気温が常に高いのでダニが沢山わいてきます。ベッドのシーツ交換の際は掃除機をかけることをお勧めします。
ロッテマートやグランドラッキーといったスーパーに売っているユーカリ由来のダニ予防スプレーもおすすめです。上記写真の、鷲の絵の緑の缶がそのスプレーです!1缶80,000RPとお高めですがアロマ由来なので子供がいるおうちでも安心です。
あとはダニ取りロボというダニ取りシートが良かったです。
ベッドにおいてから一週間したらダニが集まってきたのか、シートが茶色くなっておりぞっとしました・・・3か月しか持たないのでレフィルを買って継続してつかっています。
日本にしか売ってないんで、ジャカルタに来る予定のある方は買ってくると良いと思います!

こういった対策をしてから夜中に刺されることがなくなりました。
ダニはアレルギーの原因にもなるので小さい子供がいるうちは特に気を付けたいです。
ジャカルタの具体的な害虫対策②アリ対策
食べかすは気が付いたときに片づけしているんですけど、扉が外向きなので気が付くとアリが家の中にいます。
そんなとき、主人が会社の方に相談したらこちらの商品をおすす分けしてくださいました。
アリメツ!!アルゼンチンアリにも効く。
その同僚の方曰く『今までどんなアリ対策をしても効かなかったけど、これを置いたらアリが出なくなった』、とおっしゃっていました。
さすがアルゼンチンアリにも効く。アルゼンチンアリについて知らないけど強そうな感じは伝わってきます。
これをおいてからアリが家の中にいることは、あんまりなくなりました。
アリの密の入れ替えが面倒、子供が触ってしまいそうで心配という方はアリコンバットもおすすめです。
ジャカルタの具体的な害虫対策③蚊予防
ジャカルタでは定期的にデング熱が流行っていますから、蚊についても気が抜けません!!
デング熱は一度発症すると一週間の入院が必要になりますし、免疫が出来てから感染すると2度目以降はアナフラキシーショックのような状態でさらにひどい症状が出ますので罹らないように心がけたいです。
ダニやアリ除け商品はジャカルタにあまりないですが、蚊よけはたくさんローカルストアに売っているので蚊よけについては現地のものでも対応できます。

- オーガニックの、ハーブ系虫よけスプレーなんかも売っています。(左)
- 一歳の息子にはマザーズケアで買った子供用の低刺激の蚊よけ(真ん中)
- 外遊びの時間もある2歳の娘にはちょっと強力なもの(右)
と、いろいろ使い分けています。
屋外のイベントや公園に行く場合はこちらがおすすめ。従来のベープ製品の5倍の威力があり、屋外でも98.5%の虫除け効果があります!
万が一蚊に刺されてしまった時のかゆみ止めもお忘れなく。
最新の研究を基にした蚊よけ対策
最新の研究によると蚊は足裏の雑菌の数が多い人に寄る性質があるそうなので
お出かけ前に除菌ジェルをぬるとか、足裏をマメに洗うようにしましょう。
除菌シートで足裏を拭くだけでも効果あり。
ムスリムは一日5回、お祈りの前に足を洗っています。それって実は蚊よけ技術のない時代に一番有効な蚊の対策だったのかもしれません。アッラーフ・アクバル。
ジャカルタの具体的な害虫対策④ショウジョウバエ対策
我が家はこちらを愛用しています。面白いほど、毎日くっついています。ビジュアル的にはイマイチなのですがそのぶんの働きはしてくれました。
あとは排水溝を定期的に、パイプユニッシュみたいなインドネシア版のものを使って掃除をしています。
ジャカルタの具体的な害虫対策⑤トムキャット対策
トムキャットは、黒と赤の模様が特徴的な、見るからにヤバそうなカラーリングの虫です。その虫が這った後の体液を触っても皮膚がはれるという厄介な虫です。お住いのアパートメントでペストコントロールをしており、出ないように定期的に薬剤がまかれているはず。それでも外から飛んできてしまう場合があります。
光に集まりやすい習性があるため、夜は扉側のライトを消しておくのがお勧め。
ジャカルタの具体的な害虫対策⑥ゴキブリ対策
既にゴキブリが現れてしまったご家庭にはこちらがお勧め。ゴキブリが入ってくる場所にプッシュするだけでゴキブリを退治できます。
ゴキブリが増えるのを防いでくれるこちらもおすすめ。
ゴキブリが来るのを防ぐタイプはこちらがおすすめ。
ほかの製品は薬品のようなにおいが漂うのに対して、こちらはオレンジのような爽やかな香りが室内に漂います。アロマとしても◎。
ジャカルタの害虫対策、最後に。
特にサシガメは今まで刺された人の話を聞いたことがないのでかなりレアケースですが、
害虫に刺されることで厄介な疫病にかかってしまうこともあります。
ジャカルタに来る前に、家族を守るための害虫対策グッヅを用意できるだけしっかりしておきましょう。